ノンフィクションライター高橋ユウが2013年の「山口連続殺人放火事件」の真相解明に挑んだルポルタージュが話題になっている。8世帯12人が暮らす限界集落で起こった一夜での5人の殺害と2軒の放火。重要参考人として、普段から大音量のカラオケを流す男が行方不明になり、さらにその男の家のガラス窓に「つけびして
ここ数年、様々なメディアで「SDGs」がキーワードとなり、企業側としては、経営の新たな世界基準となっている。SDGsとは、2030年までに達成すべき世界の17の「宿題」、169のターゲットを設定し、地球上の誰一人として取り残さない(leavenoonebehind)ことを誓いる。 本書はその宿題の
◆瀕死の事故プロの心構えとは 川崎フロンターレ入団1年目の2003年に読みました。プロとしての心構えを教わり、今の中村憲剛を形成する一つとなっている本です。 「日本一のフェラーリ遣い」と呼ばれたレーシングドライバー・太田哲也さんは、1998年5月のレース事故で瀕死(ひんし)の重傷を負います。本に
大ヒットシリーズ「吉原裏同心」がリニューアルし、「旅立ちぬ」から始まった吉原裏同心抄シリーズの六刊目。 ある年の師走、町名主の会合で吉原会所七代目頭取四郎兵衛から、高齢を理由に跡継ぎとなる八代目を決めたい、との申し出がある場面から物語りは始まる。四郎兵衛からは、腕利き裏同心の神守幹次郎の推薦があっ
母親が育児放棄で幼い子ども2人を餓死に至らせたという、実際に起こった、あの痛ましい事件を山田詠美が挑んだ迫真の長編小説。 23歳の母・蓮音は、灼熱の夏にマンションの自室に幼な子を置き去りにし死亡させた。蓮音も母に見捨てられ、しかし自分のいる場所から決して逃げ出そうとせず我が子との幸せな日々を送って
世界的ベストセラー「アライバル」を中心に、世界的評価を集めるイラストレーター/絵本作家/映像作家である、ショーン・タン氏の5年ぶりの最新作絵本「セミ」が河出書房新社から発売された。同氏はアングレーム国際コミック・フェスティバル最優秀作品賞など、世界的な芸術賞・文学賞を多数受賞し、今最も注目されるアー
「なんもしない僕を貸し出します」 2018年6月にTwitter上に突如現れた謎の男。既婚、一男ありの普通の男が「レンタルなんもしない人」のサービスを始めた。対価は国分寺駅からの交通費と飲食代(かかれば)だけ。行列に並ぶ、ただ話を聞く、絵画のモデルになる、カレーを一緒に食べる、離婚届に同行する・・
◆「考えすぎず」試合に余裕 横浜市出身で、小学生の時にバスケを始めました。強豪の北陸高校(福井市)に進み、日大を経て、2011年にブレイブサンダースに入りました。 1メートル78、78キロと体格は平凡で、瞬発力などの体力面も普通。だから司令塔役のポイントガード(PG)として、頭をフル回転させてプ
◆「仲間らしさ」道開ける思い 2012年に県庁に入り、17年から副知事として、殺傷事件が起きた相模原市の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」の再生計画などを担当しています。元々は1993年に旧厚生省に入りましたが、厚生省には「困っている人を助けたい」と入る人が多く、私もその一人でした。 小児
◆努力続けるしかない 首都圏の生産拠点・横浜工場(横浜市鶴見区)で昨年3月から工場長を務めています。1992年に医療機器関連メーカーから中途入社し、最初は福岡工場に勤務しました。当時は、女性が男性と同じように働く時代ではなく、最初は「お茶くみをして」と言われることもありました。まずは実績を示そうと
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日