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成毛眞の新読書スタイル

2014/03/12

おすすめの本(34)『だれも知らない小さな国』

佐藤さとる/著、講談社文庫、552円(税別)

だれも知らない小さな国.jpg子供の頃から私を夢中にさせている物語があります。日本のどこかの小山に、ひっそりと住んでいる小さな人=コロボックルのお話。

身長3cmほどしかないコロボックルが住む小山で、コロボックル達は決心します。「このまま時代が進んで我々が住む場所がなくなってしまうかもしれない。その前に、信用できる人間を味方につけ、一緒に小山を守ってもらおう」そうやって選ばれた“せいたかさん”が、コロボックルと出会い、味方になるまでがシリーズの最初の物語。

大人が読んでも面白いこの本に、子供の頃出会えた事にすごく感謝しています。読み終わった後の、周りをコロボックルが飛び回っている感覚や、今どこでどんな暮らしをしているのだろうという想像力、そして本を読む事の楽しさ、全てこの1冊に教えてもらいました。ぜひ今の子供たちにも人生の宝物になる1冊を見つけてほしいと思います。

同じくこの本のファンである作家の有川浩さんが、新しいコロボックル物語を書き、この春に発売されるそうです。最初の私家版が発売されてから55年経つそうですが、こうやって新しい人にバトンが渡され、そして永遠に読み継がれていく物語になる事を願います。

旭屋書店 KuLaSu season なんばパークス店
鎌田千恵子

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