21世紀活字文化プロジェクト

トップ >  成毛眞の新読書スタイル > おすすめの本(42)『Bread&Butter』

成毛眞の新読書スタイル

2014/04/16

おすすめの本(42)『Bread&Butter』

芦原妃名子/著、集英社、419円(税別)

bread&butter.jpg辛いことがあって落ち込んだとき、苦しい環境で自分を見失いそうになったとき。ふとしたきっかけで出会った美味しい食べ物が救ってくれたこと、ありませんか。『砂時計『Piece』の芦原妃名子が描く最新作『Bread&Butter』は、美味しいものとの出会いが人生の転機になる、そんなお話です。

34歳、仕事がうまくいかず失意の日々を送っていた柚季。教師として勤めていた小学校を退職し落ち込みながら過ごす中で、ひょんなことから文具といっしょにパンも売っている原文具店を見つけます。文具店の店主でありながらこだわりのパンを作り続ける洋一が「元気が出るパンをください」という柚季の言葉にどう答えるのか、この物語の見どころを皆さんもぜひ味わってみてください。

柚季も洋一もお互い単純ではない問題を抱えながら生きていますが、洋一の作るパンを中心に二人の人生は少しずつ、しかし確実に変わっていきます。パンの味わいをただ伝えるだけではない、心も満たしてくれる漫画です。

ちなみに、「Bread&Butter」には「生業」「生活の糧」という意味があるそう。パンと仕事、そして二人の恋愛模様はどうなっていくのか。今後の展開に注目です。

リブロ福岡天神店
瀬之口和樹

ページのトップへ

成毛眞の新読書スタイル