中国大会は「悪童日記」の山田モナミさんV

中国大会決勝でプレゼンする広島県立尾道北高校3年の山田モナミさん(県立広島大学サテライトキャンパスひろしま)

決勝でプレゼンする山田モナミさん(県立広島大学サテライトキャンパスひろしま)

 県立広島大サテライトキャンパスひろしまで7月23日に開かれた「全国高校ビブリオバトル中国大会」には、広島、島根、鳥取の3県14校の代表が参加しました。

 広島県立尾道北高2年の山田モナミさんが優勝、2年ぶりに広島県内の高校生が決勝大会への出場を決めました。山田さんが紹介した「悪童日記」(アゴタ・クリストフ著、早川書房)は祖母に預けられた双子の兄弟が、戦争という過酷な状況下で、たくましく生きる姿を描いた物語。山田さんは「私たちの世代でも、この小説から戦争の恐ろしさや不条理さが実感できるはず」と訴えかけました。山田さんに投票した聴衆からは「本の中身の狂気が伝わってきました」という声が聞かれました。決勝大会の出場権を獲得した山田さんは「面白さが伝わるよう、決勝大会に向けて練習したい」と抱負を語りました。

 

 

 準優勝は広島県立五日市高3年の小西京子さん。「王女コクランと願いの悪魔」(入江君人著、KADOKAWA)を取り上げました。このほか「王とサーカス」(米澤穂信著、東京創元社)を紹介した鳥取県立倉吉総合産業高3年の田口輝さん、「海の底」(有川浩著、アスキー・メディアワークス)を紹介した島根県立安来高2年の岩田友菜さんが優秀賞を獲得しました。

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