「理科読」で科学身近に 港区で出前講座

■出演
滝川 洋二さん

 本を通して科学を楽しもうと、活字文化出前講座「理科読(りかどく)をはじめよう」(読売新聞社主管)が22日、港区の長谷工コーポレーション本社で開かれ、同社社員20人が参加した。
 理科離れが叫ばれる中、子ども向けの科学の本を紹介したり、読み聞かせのコツを指南したりして、子どもたちが家庭で科学に興味を持つきっかけづくりにしてもらうのが狙い。

この日は、身近な材料でできる実験開発に取り組む一方、朝の読書(朝読)活動をもじった理科読運動を展開しているNPO法人「ガリレオ工房」の理事長滝川洋二さんが、「科学の本は入門書でもレベルが高いが、編集者が間に入り、ちゃんと最後まで読めるように工夫されている。授業以外で科学に接するには、本が最も手軽な方法」と呼びかけた。この後、ビニール袋やストローを使って、空気の流れを実感する簡単な実験なども行われた。
 生後9か月の男児がいる同社社員の吉岡宏之さん(35)は「もう少し大きくなったら、今日習った実験をして科学を一緒に楽しみたい」と話していた。

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