「ビブリオバトル☆スター決戦」出演の三遊亭兼好さんインタビュー

◆11月19日 新宿・紀伊國屋ホール 
 ◇知的書評ゲーム ビブリオバトル☆スター決戦
 各界の読書好きがお薦めの本を紹介する「ビブリオバトル☆スター決戦」(主催・読売新聞社、共催・紀伊国屋書店)が11月19日、東京・新宿で開催される。若者を中心に人気のある書評ゲームに、スターが挑戦する異色のイベントだ。チケットの一般発売に合わせて見所を紹介する。
 ◆道尾秀介さん登場 高取ヒデアキさんも 
 ビブリオバトルは、「バトラー」と呼ばれる登壇者がお薦めの本を持ち寄り、5分間で魅力を紹介。2~3分の質疑応答を経て、「どの本が一番読みたくなったか」を基準に参加者全員で投票し、最多票を獲得した本が「チャンプ本」となる。読書好きの中学生から大学生、社会人らの間で関心が高まっている。ビブリオバトルとは
 「スター決戦」のバトラーには、読書にこだわりのある人たちが集まった。自著「壇蜜日記」が評判で、書評番組にも出演していた壇蜜さん、志茂田景樹の絵本が大好きという鈴木福くん。本業の傍ら、エッセーやコラムをこなす落語家の三遊亭兼好さんや声優の野水伊織さん。さらに棋士の香川愛生さんや俳優の鈴木勝吾さんと、本と向き合うことに強い思いのある人ばかり。それぞれが選ぶ本は当日まで明かされない。果たしてどんな言葉でその面白さを表現するのか。
 ゲスト陣も豪華。直木賞作家の道尾秀介さんがコメンテーターとして登場、バトラーの語りに鋭く反応してくれそうだ。アニソン界のヒットメーカー、高取ヒデアキさんも出演。自作のビブリオバトルのテーマソングを披露する。
 ◆「読書で対話」10年で浸透 
 ビブリオバトルは2007年、京都大学の研究員だった谷口忠大さん(現・立命館大学情報理工学部教授)が考案し、各地の大学や学校などに広まった。図書館や書店、サークルなどで独自に展開しているグループも多い。「人を通して本を知る、本を通して人を知る」がキャッチフレーズ。読書を通じてコミュニケーションを深めることができる「知的書評ゲーム」として浸透している。
 活字文化推進会議は毎年、大学生、高校生、中学生の全国大会を開催している。同会議が主催する大会への参加方法、観戦方法などは、こちらを参照。
 
 ◇三遊亭兼好さん 落語家 
 バトラーの一人で、人気落語家の三遊亭兼好さん(48)に意気込みを伺った。

絶妙5分、感激させます
 高校まではほとんど本は読まなかった。「大学進学にあたって、読書家の兄が『せめてこれぐらいは』と、夏目漱石や井上ひさしを薦めてくれた」のが、本とふれ合うきっかけに。
 作家で中国文学者の駒田信二もその頃に知った。古典落語の時代、漢籍は一般教養のひとつで演目との縁も深い。「落語家になってから、その記憶が役立ちました」という。最近、ドストエフスキーの大作「カラマーゾフの兄弟」も読了。2人の娘も読書好きで、「薦められた北方謙三さんにはまり、最近はハードボイルドな気分です」。
 ビブリオバトルは今回、初挑戦だ。「本を紹介する5分間という持ち時間が絶妙で、かつ難しい。話術が必要だし、語る本自体にも魅力がないと持たない」と分析。加えて「舞台では座ってばかりで、立って話す機会がめったにない。そこも難関かな」と笑った。
 ◇さんゆうてい・けんこう 福島県出身、二松学舎大卒。古典に巧みなアレンジを加え、軽妙な高座で人気を博する。エッセーもこなし、イラストも自ら描く多才ぶり。
 
 

◆チケット発売中 
【日時】11月19日(月)午後7時開演(午後6時半開場)
【会場】紀伊国屋ホール(東京都新宿区)
【出演者】壇蜜、鈴木福、三遊亭兼好、香川愛生、鈴木勝吾、野水伊織(以上バトラー)、道尾秀介(コメンテーター)、高取ヒデアキ(特別出演)
【チケット】2000円(税込み)

チケットぴあローソンチケットイープラスキノチケオンラインで取り扱い。

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