富山県代表に高岡工芸・井上さん

本の魅力を紹介する井上さん

 高校生がお薦めの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった1冊を投票で決める書評合戦「全国高校ビブリオバトル県大会」(県高等学校図書館協議会主催)が11日、富山市桜町の県民小劇場オルビスで開かれた。小説「神様のコドモ」(山田悠介著、幻冬舎)を紹介した高岡工芸高校3年の井上敦史さん(18)が優勝した。
 県大会の開催は今回が初めてで、県内13校の35人が参加した。1人5分以内で本を紹介し、2分間の質疑応答を経て聴衆の多数決で勝者を決める。井上さんは「42の短い物語。少しのきっかけで人の人生が大きく変わる様子が描かれており、他人へのちょっとした親切の大切さが感じられる作品」などと魅力を伝えた。
 井上さんは来年1月20日、よみうり大手町ホール(東京都)で開催される「マイナビ全国高校ビブリオバトル決勝大会」(活字文化推進会議主催、読売新聞社主管、マイナビ特別協賛)に出場する。「緊張せずに、作品の良さを伝えたい」と意気込みを語った。 

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