教育デジタル化の影響考える 活字の学び懇リレー講演会

読書や新聞活用を訴える「活字の学びを考える懇談会」などが主催したリレー講演会「学校教育のデジタル化・子どもの未来」には、同懇談会会長で作家の阿刀田高氏(手前左)や、東北大の川島隆太教授(同右)ら多くの参加者が集った=3月16日、横山聡撮影

 小中学生1人1台の端末配備が進む中、学習効果や子どもの健康への影響などを専門家3人がそれぞれ語るリレー講演会「学校教育のデジタル化・子どもの未来」(活字の学びを考える懇談会、文字・活字文化推進機構主催)が16日、東京・永田町の衆院第1議員会館で開かれた。

 国立病院機構・久里浜医療センターの樋口進院長は「ゲーム・ネット依存の現状と今後の課題」、脳科学者で東北大の川島隆太教授が「スマホ脳と子どもの学力」、活字の学びを考える懇談会会長で作家の阿刀田高さんが「紙の本・新聞は人間をつくる」をテーマに講演を行った。

 オンラインゲームやインターネット依存による日常生活への悪影響や、スマホの長時間使用が脳の発達を阻害すること、読書の大切さなどを指摘した。教育現場でのICT機器やデジタル教科書の性急な導入などに、それぞれの立場から慎重な意見を述べた。日本新聞協会や日本書店商業組合連合会、超党派の国会議員連盟の関係者ら約120人は、専門家の話に熱心に耳を傾けた。

イベント情報の一覧へ戻る ビブリオバトルとは

ご登場いただいた著名人