浦和北・増田さん「強いリアル感じた『星月夜』」

 「第8回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」で、決勝に進んだ県立浦和北高校1年の増田ふくさんが紹介したのは、台湾出身の芥川賞作家・李琴峰さんの小説「星月夜」(集英社)。台湾出身の日本語教師の女性、新疆ウイグル自治区からやってきた女子留学生が東京で出会い、少しずつ距離を縮めていく物語。増田さんは「大きな事件やどんでん返しは全然ないが、異言語、異文化にもまれて生活し、感じたことがにじんでくる文章には強い『リアル』を感じます。お互いを全部理解することは不可能だからこそ、相手を認めることが求められます」と、作品の魅力を語りました。増田さんは「あなたは何を望んで、選んで、生きていくのかを、この本から問われたように感じます」と締めくくった。

ŒˆŸ‚「文章に強いリアルを感じました」と浦和北・増田さん

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