中学ビブリオVの種子田君「先生、友人、家族に感謝」

   東京都世田谷区の昭和女子大学で20日に開かれた「第5回全国中学ビブリオバトル決勝大会」で、グランドチャンプ本を獲得した大分県代表の別府市立別府西中3年の種子田空里(たねだ・そらり)君。紹介した本は、知能と人間性をテーマにした小説「アルジャーノンに花束を」(ダニエル・キイス著、早川書房)。知能を高める臨床試験に参加した主人公が思いやりや率直さを失って、周囲の人たちとうまくいかなくなる様子を豊かな表現力で伝え、「人生は自分で選択するもの。人生に何が必要か、この本を読んで確かめてほしい」と訴えました。

「アルジャーノンに花束を」を紹介する種子田君

 「読むのは速くない」といい、好きなのは星新一のショートショート。今回の作品は母親に薦められ、中1の頃に初めて読んだそうです。その時はストーリーに驚き、今回改めて読み直し、主人公を取り巻く人々の気持ちの変化に衝撃を受けたということです。優勝という結果に「先生や友人、家族に感謝したい」と喜んでいました。
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 種子田君は28日、別府市役所を訪れ、長野恭紘市長に優勝を報告しました。
 種子田君は、今回取り上げた「アルジャーノンに花束を」について、約5分間、大会同様に声を出して発表してみせました。長野市長から祝福され、「本を通して友情や人間関係を育み、まるで本のようなすてきな人生を送っていきたい」と話していました。

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