熊本代表は「冷たい校舎の時は止まる」紹介の大津・小林さん

    「全国高校ビブリオバトル」の熊本県大会(くまもと森都心プラザ図書館主催、活字文化推進会議共催、読売新聞社など後援)が8月11日、熊本市のくまもと森都心プラザで開かれました。県立大津高2年の小林愛果さんが優勝し、決勝大会の出場権を獲得しました。
 校舎に閉じ込められた8人の高校生が学園祭で自殺した同級生の名前を思い出せないまま、それぞれの過去や真相に迫っていく「冷たい校舎の時は止まる」(辻村深月著、講談社)を取り上げた小林さんは「青春と聞いてどんなことを思い浮かべますか」と問いかけ、声に抑揚を付け、身ぶり手ぶりを交えて「青春の楽しさだけでなく、苦しさ、生きづらさがこの小説なら見つかる。高校生という時を過ごした誰もが苦しくなるほど共感する」などと訴えました。小林さんは「持てる語彙(ごい)と表現を振り絞り、魅力を伝えることができました。決勝大会でも本の魅力を多くの人に伝えたいです」と語りました。 
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