作家・温又柔さん、西南学院大で熱弁「人の命綱は本の中に息づく」…読書教養講座

 台湾で生まれ、東京で育った作家の温又柔(おん・ゆうじゅう)さんを講師に迎えた「読書教養講座」(西南学院大、活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が6月30日、福岡市の西南学院大で開かれ、約110人が聴講した。読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環だ。

著書「祝宴」を手に語る作家の温又柔さん(6月30日、西南学院大で)

 温さんは2009年にデビュー。「魯肉飯(ロバプン)のさえずり」で織田作之助賞を受賞した。「はざまで紡ぐ物語」と題し、「私は日本と台湾の両方に所属している肯定感と、どちらにも所属していないネガティブな感覚のはざまにいた」と回想。読書について「書かれている文字以上の豊かさが背景にある。人が最も必要としている命綱は、本の中に息づいているのではないか」と語った。

 

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西南学院大で開かれた読書教養講座(6月30日)

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