高校生の活動も盛んになっているビブリオバトル。
年々参加校も増え、全国大会出場を目指し、全国各地で熱いバトルが行われています。
「全国高校ビブリオバトル石川県大会」(県大会実行委主催、読売新聞社など後援)が10月30日、石川県野々市市の学びの杜ののいちカレードで開かれ、小松市立高2年の東一斗さん(17)が優勝し、全国大会出場を決めました。 東さんは、怒りや悩みに振り回されずに円滑な人間関係を築く方法など
「彩の国高校生ビブリオバトル2022」(県教育委員会主催、活字文化推進会議後援)が10月29日、さいたま市浦和区の彩の国すこやかプラザで行われました。26人が出場し、小説「どこよりも遠い場所にいる君へ」(阿部暁子著、集英社オレンジ文庫)を紹介した県立深谷第一高1年の蛭田恭丞(きょ
「全国高校ビブリオバトル」の滋賀県大会(龍谷大図書館主催)が、大津市の龍谷大瀬田キャンパスで開かれました。 優勝は、光泉カトリック高2年村尾豪之輔さん(17)で、「バカが全裸でやってくる」(入間人間(いるまひとま)著、メディアワークス文庫)を紹介しました。小説家志望の男子大学生
全国高校ビブリオバトルの沖縄県大会が11月2日、那覇市の県立図書館で行われ、過去最多の11校19人が愛読書への思いをぶつけあいました。その結果、県立小禄高校3年の宮里杏実さんが紹介した「人間不平等起源論」(ジャン・ジャックルソー著、光文社古典新訳文庫)がチャンプ本に選ばれました。 宮里さんは年明け
第9回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会は、1月22日(日)に立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)で開かれることが決まりました。立命館大学の特別協力を受け、東京以外での決勝大会開催は初めてとなります。各都道府県で開催されている予選会でチャンプ本を獲得した代表が大阪に集います。
全国高校ビブリオバトル静岡県大会(県教育委員会主催、活字文化推進会議後援)が、静岡市駿河区の常葉大静岡草薙キャンパスで開かれ、沼津市立沼津高1年の鈴木遥仁さんが優勝し、全国大会への切符をつかみました。 県大会には35人がエントリーし、予選を勝ち抜いた8人が1人5分で本を紹介
「全国高等学校ビブリオバトル」の京都府大会(龍谷大学図書館主催、読売新聞社など後援)が1日、伏見区の龍谷大深草キャンパスであり、洛北高2年畑中海咲(みさき)さん(16)が優勝しました。7校計12人が出場。1人5分で本の魅力を語り、観客らが一番読みたくなった本を投票で選びました。畑中さんは、小惑星の衝
香川県で「第7回高校生書評合戦(ビブリオバトル)」(県教委など主催)が9月17日、高松市郷東町の県教育センターで開かれ、香川誠陵2年山口さくらさん=写真=が優勝しました。5人がそれぞれ5分間の持ち時間で本の魅力をスピーチし、約30人の聴衆が一番読みたくなった本に投票。山口さんが紹介した小説「万能
「全国高校ビブリオバトル」の新潟県大会(新発田市教育委員会など共催)が9月4日、新発田市のイクネスしばたで開かれ、「彼女は頭が悪いから」(姫野カオルコ著、文藝春秋)を紹介した敬和学園高3年の山口のあさんが優勝しました。年明けに開催される決勝大会に向けて、山口さんは「本の理解をもっと深めていきたいです
「全国高校ビブリオバトル」の宮崎県大会(県教育委員会など主催)の決勝が8月6日、宮崎市の宮交シティで開かれ、人気バンド「SEKAINOOWARI」のボーカル、Fukaseさんが作者の「ブルーノ」(福音館書店)を紹介した宮崎北高2年、横山里緒さんが優勝しました。 県大
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日