大学との共催で行う公開講座です。作家や評論家などの講演のほか、開催大学の教師との対談もあります。
主催者挨拶共立女子大学学長・共立女子短期大学学長入江和生さん本学は再来年、創立130周年を迎えます。本学のある神保町界隈は古本屋街として世界的に有名ですが、大小の出版社の密集地でもあるので、新刊書の街としても世界一と言っていいのではないでしょうか。もちろん、活字の価値においては古いも新しいもなく、本
主催者挨拶 共立女子大学学長・共立女子短期大学学長入江和生さん 本学は来年、創立130周年を迎えます。職業によって女子に自立の道を開くことを基本方針に、幅広い教養を与えることを目標としてきました。 本学のある神保町界隈は古本屋街として世界に知られていますが、大小出版社も密集しており、古本、新刊
基調講演中江有里さん本を書く楽しみ読む楽しみ/自分に合う1冊あるはず/ホームシック小説読み克服本を読むことは楽しいことですが、時間がかかるし、活字に慣れないと、結構、苦しくもあります。でも、ぜひ読書の楽しみを分かち合いたい。読書の動機には、大きく分けて「娯楽」「勉強」「慰め」の三つがあると思います。
基調講演冲方丁氏「受け継がれる」意識をみなさんは物語というものについて考えたことはあるでしょうか。なぜ人間は物語を求めるのか。そもそも物語というのは何であるのか。人間は、経験したことがないものを、理解できない。いろいろな経験に基づいて何とか想像をしてみるけれども、直接的には理解できない。理解はできな
第1部本を楽しむ→習慣→言葉の貯蓄――小学校3年生から小説を書かれていました。辻村椙山女学園には立派な図書館があると聞き、そこをきっかけに読書家になられた方もたくさんおられると思います。私も小さい頃から本を読むのが好きで、小学校で図書室に初めて入った時、ここにある本を全部読んでい
故郷・岐阜舞台に――本日は言葉を仕事にされているお二人に来ていただきました。「恋愛ドラマの神様」の北川さんはどのようにして脚本家になったのですか。北川大学時代は脚本家になろうなんて考えていませんでした。就職活動で41社を受け内定は2社。そのうちの1社に就職しましたが、いわゆるブラック企業で、半年で辞
主催者挨拶共立女子学園学園長・理事長石橋義夫さんこのセミナーは、地域活性化と皆様の知的向上を目的に開催しています。学校という教育機関を有する私どもが、社会に対する役割を少しでも果たせることに充実感を感じています。講師の内館牧子さんは、私が大相撲の横綱審議委員会委員長を務めました際、委員でして、いわば
【日時】11月8日(金)17:00〜19:00【会場】椙山女学園大学星が丘キャンパス(名古屋市千種区)【プログラム】17:00開演・主催者挨拶17:10トークセッション第1部北川悦吏子さん・住吉美紀さん・脇田泰子准教授18:05トークセッション第2部北川悦吏子さん・住吉美紀さん・学生・脇田泰子准教授
いつでも会える友人堂々と「積ん読」――乙武さんは今月、中江さんは1月に新刊が出ています。どんな本ですか。乙武初めての新書『自分を愛する力』(講談社)で、これまで一貫して伝えてきた自己肯定感がどう育まれたか。両親の子育て、教員や父親としての自身の姿などを通して書いてみました。『五体不満足』から15年、
有川節夫・九州大学長あいさつ問題解決に貢献できる人材育成2011年に九州帝国大学の創設から100周年を迎えました。先人たちが築いてきた伝統を基盤に、新たな100年に向けた基本理念と目指す姿を掲げ、「九大百年、躍進百大」(どの分野でも世界のトップ100大学に躍進する)をモットーにその実現へ向け行動して
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日