読書に焦点をあてた大学での新しい試みです。
単位が修得できる正規授業で、作家などを招いた特別授業(一般公開)もあります。
お笑い芸人又吉直樹さん「衝撃と感激、太宰との出会い」好きな一冊熟読を一番好きな作家は太宰治です。『人間失格』は中学2年の時に初めて読み、100回ぐらい読んでいます。特にこの5年で50回ぐらい。読むたびにどんどんおもしろくなっています。最初はびっくりしたんです。主人公の葉蔵は、人との距離感がわからず道
光浦靖子さん対談「得を求めない読書」楽しむために読む田村元彦准教授今回のテーマを「得を求めない読書」にしたのはなぜですか。光浦靖子さん最初、提案されたのは「人生を変えた本」「女として得する本」などでした。でも、逆に聞きたいんです。本を読んで得をしたこと、人生が変わったことはありますかって。本は得する
最相葉月さん「人に話を聞く職業」言葉の背後想像しようインターネット上で、一般の人が意見を述べたり、ディスカッションをしたりする時代になりました。文字だけで情報をやりとりすることに慣れた影響か、私たちは、言葉の背後にあるものを想像する力が弱くなったのではないかと感じます。東日本大震災で求められたのは被
町田康さん講演「内面の作成」何種類もの人生小説で体験「何で小説書いてるの?」と言われます。正直言うと頼まれたからです。その前に詩を書いてたのも頼まれたから。その前は歌詞です。これは初め、変だと思われた。ロックの歌詞と違う文法というか、ロック的な、凶悪な感じとかのイメージから外してた。そういうのがおも
生物学者・福岡伸一さん公開授業「なぜ学ぶのか」自由つかむ時間旅行私は生物学者ですが、興味があるのは、生物学的な知識だけではなく、細胞の中のミトコンドリアは、誰がそう名付けたのか、どんな意味なのかといったことなのです。教科書の1行の記述には、たくさん人の知りたいという願いや発見がある。学ぶということは
主催者挨拶 井面(いのも)信行・近畿大文芸学部長 人間が作る物語ブーム 本学での「読書教養講座」は今回で4回目です。来年4月、本学で文化・歴史学科がスタートすることから、「歴ドル」の小日向えりさんをお招きしました。 今、歴史ブームだと言われます。歴史という言葉は、英仏独語ともに「できごと」「
作家玉岡かおるさん講演「青年よ、読書人たれ日本のこころをつなぐ道」多読で立身出世した大番頭かつて日本一の年商を上げた商社が、神戸にありました。私が「お家さん」で描いた鈴木商店です。何の後ろ盾も歴史もない小さな個人商店が財閥系の三菱商事をしのぐ商社になる。そののし上がっていく過程に、興味がありました。
万城目学さんトーク「読書と創作の現場から」筋書き先の先まで頭で準備【柏木】万城目作品の面白さは、プロット(筋書き)の立て方にあるようですね。【万城目】あらかじめ綿密にプロットを立てて書く方です。来年の3月から新しい小説の連載が始まりますが、その前の4か月で1年分のストーリーを作ります。初期のうちは、
佐野眞一さん講演「“読む力”を鍛えるために」見る聞く話す読む力の源「読む力」というと、対象が活字に限られていると思いがちですが、僕はそうは思いません。相手の気持ちを読む。こういうことを言われたり、やられたりしたら嫌だろうなというのが読む力の基本だと思う。あるいは、こんなことを
■出演 福原義春さん 阿部和重さん 西南学院大学読書教養講座公開授業(主催活字文化推進会議・西南学院大学、主管読売新聞社)が5月15日に資生堂名誉会長の福原義春さんを、6月1日に芥川賞作家の阿部和重さんを講師に迎えて、福岡市の同大学で開催された。経済界随一の読書家として知られる福原さんは「読書
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日