読書に焦点をあてた大学での新しい試みです。
単位が修得できる正規授業で、作家などを招いた特別授業(一般公開)もあります。
あさのあつこさん講演「自分にとって書くこと、読むこと」私は野球の話でも、漫才の小説でも、主人公が言葉を獲得していく過程を描いているつもりです。それはだれかに自分の考えを真剣に伝えなければならない時、その手段は言葉しかないと思うからです。岡山の田舎に育った私は幼い頃、本と縁がなく、山や川で元気に遊び回
講演「体験・演劇とTVと小説と」出発は映画です。松竹に入って助監督になった。ちょうどテレビが増えてきたころ。当時のテレビドラマの多くは舞台劇と映画の模倣でしたが、若い社員たちはテレビ的なドラマがあるはずだと、意欲的な試みをしていました。私は木下恵介監督についていた。監督が映画をやめて、テレビの30分
青山学院大学読書教養講座一般公開授業基調講演「作家の生き方」きょうは昔から好きだった菊池寛の生き方についてお話しします。菊池寛は大変小説の上手な人でした。読むのに一番ふさわしいのは心がうっ屈している時。「元気を出そう、頑張っていこう」という時に、最高の作家です。生い立ちを簡単に言いますと、明治21年
「読書への誘い」(秋学期)講義概要「携帯小説」という新たなジャンルが登場するいっぽうで世界の古典の新訳が次々に出版されるなど、いまメディアの発達とともに読書や本をとりまく環境はおおきく変わりつつあります。しかし、これまでも「読者」「作家」「出版」の関係は社会構造の変化とともにずいぶんその姿を変えてき
首都圏西部大学単位互換協定会読書教養講座一般公開授業基調講演「物語」について今日は広い意味で、物語の話をしたいと思います。物語というのは我々の身の回りに満ちているんです。毎日物語が成立して消滅していく、その繰り返しです。文学はそういった物語によって形成されているわけですが、何かしらの時代の記憶という
「読書教養講座−快読!怪読!」当講座と同時進行の意見交換スペース、ブログ「カイドク通信」はこちら講義の概要毎日メールで送られてくる無機質な文字列、ディスプレイに現れては消えてゆく画像や映像……デジタルな情報の奔流の中で、あなたは不安な気持ちになったことはないだろうか。情報
共同授業とは 共同授業とは首都圏西部大学単位互換協定会に加盟している28大学・短期大学(以下、「大学」と略します)が連携して授業科目(総合講義)を開設し、各大学の講師がオムニバス形式で授業を実施するものです。講義テーマは多くの学生諸氏の「自分のすきな分野の知識を広げ、教養を深めたい」という希望を考慮
青山学院大学読書教養講座一般公開授業基調講演特別授業は履修生11人をホールの舞台に上げ、教室に見立てた形で行われ、約400人の市民も受講した。篠田節子さんは作家の立場から、小説の読み方や文章論など、若い世代へのメッセージを熱く語りかけた。「文学や小説だけでなく歴史、哲学、自然科学、経済学などどんな本
首都圏西部大学単位互換協定会読書教養講座一般公開授業基調講演時代の文化を映す鏡書店は文化を映す鏡です。きれいに磨かれていれば、その時代の空気を鮮明に伝えることができます。私が勤めていた1980年代当時のリブロ書店(東京・池袋)は、業界の風雲児と呼ばれていました。全国からやってくる学生や知識人、芸術家