女子学生らに日本文化の奥深さを語る土井さん（西南学院大学チャペルホール）

　料理研究家の土井善晴さんを講師に迎えた「読書教養講座」（西南学院大、活字文化推進会議主催）の公開授業が６月２４、福岡市の西南学院大で開かれ、約６００人が耳を傾けました。土井さんは、テレビの料理番組で人気を博す一方、「一汁一菜でよいという提案」などの著書も評判になっている。第一部「一汁一菜　日本人の美学」と題した講演では、ご飯を主食に汁と菜（おかず）を組み合わせる伝統食文化に、日本人の自然観や風土に培われた美意識が見て取れることを紹介。「食生活が変化する中で、その美意識が失われてしまうのは残念。一汁一菜を大切にすることは皆さんの暮らしをきっと豊かにする」と語りました。第二部では、同大の学生を交えたトークセッションに臨みました。