小学生がビブリオバトルに挑戦!

 お気に入りの本を紹介しあう書評ゲーム「ビブリオバトル」を小学生に体験してもらうワークショップ(文字・活字文化推進機構主催、活字文化推進会議共催、読売新聞社、DNP大日本印刷特別協賛)が7月31日、東京都の「MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店」で開かれました。当初戸惑いも見せていた子どもたちは、考えのまとめ方を教わって発表まで行い、好きな本の魅力を伝え合う楽しさを実感していました。

ビブリオバトルの説明に聞き入る小学生

 参加したのは、南関東の小学5、6年生15人で、ほぼ全員がビブリオバトルは初めての体験でした。講師は、埼玉、福島両県の小学校でビブリオバトルの楽しさを伝え、児童が本に触れるきっかけ作りを続けてきた文教大教育学部の平正人教授。高校や大学の全国大会などで優勝経験のある大学生ら4人がグループごとのサポート役を務めました。平教授がワークショップで重視したのは、発表の巧拙ではなく、読書の楽しみ方を広げることでした。「本を探す、読む、紹介するための準備をする、ほかの人が読んだ面白い本を知る。たくさんの楽しみ方があることを知ってほしい」と呼びかけました。

 子どもたちはワークシートを使って、持参した本の好きなところと理由、お薦めポイントを項目別に書き出して整理しました。「なぜそう思ったの?」「ここが好きなのはどうして?」。大学生らのアドバイスをきっかけに、伝えたい内容をより深く掘り下げたり、強調したいことを考えたりして構成を練りました。キッチンタイマーで時間を計りながら練習した後、公式ルールでは5分の発表時間を3分に短縮したミニ・ビブリオバトル形式で実際に発表を行いました。

グループに分かれてビブリオバトルを楽しむ小学生

アシスタントの大学生から発表の仕方を学ぶ小学生

 東京都の雙葉小5年、喜多茉祈子(まいこ)さん(11)は「本の良さをみんなが一生懸命伝えてくれて、とても面白かったです。もっと本を読みたくなりました」と笑顔で話していました。

  最後にこの日のチャンプ本を決めました

 

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