万城目さん、立命館宇治高で文学語る

     「鴨川ホルモー」「プリンセス・トヨトミ」などの小説で知られる万城目学さん(46)が8日、京都府宇治市の立命館宇治高で授業を行い、文学の魅力を語りました。
 読売新聞社が推進する「21世紀活字文化プロジェクト」の一環。事前に生徒から質問を募り、万城目さんが国語教諭と対談する形式で、和やかな雰囲気で進みました。1年生や教職員ら約300人を前に、万城目さんは「10歳代はころころ好みが変わるが、引き出しの数が増えるということ。高校時代は小説や映画、漫画など、いろいろなところに手を出すといい」と呼びかけました。本に関する質問には「常に積ん読の状況を作っている」「薦めたい本は『悪童日記』(アゴタ・クリストフ著)。残酷だが、双子が生き抜いて自由を手にする話で高校生の心にささるんじゃないかな」と答えました。
 授業の最後には、万城目さんの大ファンという生徒から花束が贈られ、万城目さんは笑顔を見せていました=写真=。

 

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