高校ビブリオ代表第1号 「空の境界」紹介…広島学院・山西さん

 高校生のお薦め本日本一を決める「第10回全国高等学校ビブリオバトル」の地方予選が7月23日、全国のトップを切って広島県で行われました。小説「空の境界」(奈須きのこ著、講談社)を取り上げた広島学院高校2年の山西啓真さん=写真=が最優秀賞に選ばれました。山西さんは年明けに行われる全国大会に広島県代表として出場します。
 県大会(ひろしまビブリオ実行委員会主催、活字文化推進会議共催、読売新聞社など後援)は広島市東区の広島城北中学・高校で開かれ、21人が出場。1人5分間で本を紹介した後、聴衆からの質問に答えました。
 「空の境界」は2年間の昏睡(こんすい)から目覚め、記憶喪失と引き換えにあらゆるモノの死をみることができる目を手に入れた少女の活躍をつづっています。山西さんは中学時代にディベートで鍛えた話力を発揮し、抑揚ある語り口で、「いま、みなさんは子どもと大人の境目にいる。その魅力を『青春』と呼んでいます」という一言で締めくくりました。山西さんは「県大会直前、先輩から『頑張ってこい』と背中を押してもらった。全国に行けてうれしいです」と声を弾ませていました。
 準優秀賞は「ビールの科学」(渡淳二著、講談社)を発表したノートルダム清心高校2年の岩本瑠依さんでした。
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