全国中学ビブリオバトル、予選会スタート…愛知と石川が先陣

 全国中学ビブリオバトル(2024年3月24日・龍谷大学瀬田キャンパス=滋賀県大津市)の予選会が始まり、10月22日には愛知県と石川県で代表が決まった。予選会は今年度、2月までに両県を含む14府県が大会を開くほか、東京と京都では広域大会が予定される。3月の全国大会には、予選会を勝ち抜いた各代表に、参加希望校が選抜する学校代表を加えた40~50人の出場が見込まれる。

愛知代表の広光さん(右)石川代表の大口さん(左)

愛知…広光美佳さん、チャンプ本は「同志少女よ、敵を撃て」

 中学生がお薦めの本を紹介し、聴衆の投票で最も読みたい本を決める「中学生ビブリオバトル県大会2023」(愛知県教育委員会、県子供読書活動推進協議会主催、活字文化推進会議など協力)が22日、名古屋市中区の愛知県図書館で開かれ、東海市立加木屋中2年の広光美佳さん(13)が優勝した。広光さんは、来年3月24日に大津市の龍谷大学瀬田キャンパスで行われる決勝大会に出場する。

 大会には県内の中学生5人が参加し、選んだ本の魅力をそれぞれ5分ずつ紹介。広光さんは「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬著)を取り上げた。決勝大会に向け、「一人でも多くの人に読んでみたいと思ってもらえるよう、再考して臨みたい」と意気込みを語った。

石川…大口ひかりさん、チャンプ本は「小説 太宰治」

 中学生がおすすめの本の魅力を語り、聴衆が最も読みたくなった本を決める「中学生ビブリオバトル石川県大会in小松2023」(石川県小松市ビブリオバトル実行委員会主催、読売新聞社など後援)が22日、小松市のサイエンスヒルズこまつで開かれ、白山市立松任中2年の大口ひかりさん(13)が優勝した。大口さんは、来年3月24日に大津市の龍谷大学瀬田キャンパスで開かれる全国大会に出場する。

 県大会は15人が参加し、本の魅力を5分で紹介。聴衆ら約80人の投票で優勝者を決めた。大口さんは「小説 太宰治」(檀一雄著、小学館)を取り上げ「(作家同士ならではの)太宰と檀のいびつな関係が面白い。ページをめくる手が止まらなかった」と発表した。

 全国大会に向け、大口さんは「より多くの人におすすめの本の魅力を分かってもらえるように頑張りたい」と意気込んでいる。

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