乗代雄介さん熱弁「書く=生きる、という感覚めざす」…西南学院大で読書教養講座

 作家の乗代(のりしろ)雄介さん=写真=を講師に迎えた「読書教養講座」(西南学院大、活字文化推進会議主催、読売新聞社主管)が30日、福岡市の西南学院大で開かれた。

「旅する練習」「それは誠」の著者

 読売新聞社が進める21世紀活字文化プロジェクトの一環。乗代さんは2015年、「十七八より」で群像新人文学賞を受賞してデビューした。21年に「旅する練習」で三島由紀夫賞を受賞。今年は「それは誠」が自身4度目となる芥川賞の候補作品となった。

 

 「小説の可能性」と題し、「見る、聞く、歩くという全ての行為を入れるように書きたい。最終的には『書く』イコール『生きる』という感覚になることを目指している」と語った。

 

 大阪大学大学院教授の渡邊英理さん、西南学院大の学生4人も登壇し、乗代さんの著作について活発な意見交換を行った。

読書教養講座の壇上で語り合う(左から)田村元彦・西南学院大学准教授、乗代雄介さん、渡邊英理・大阪大学大学院教授

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