全国高校ビブリオバトル代表、埼玉でも決定…11月26日

福本皓埜さん、チャンプ本は「同姓同名」

 高校生の出場者が選んだお薦めの一冊を紹介し、「どの本を読みたくなったか」を会場の投票で決める「彩の国高校生ビブリオバトル2023」(埼玉県教育委員会主催)が25日、さいたま市浦和区の彩の国すこやかプラザで開かれた。下村敦史氏の小説「同姓同名」(幻冬舎文庫)の魅力を熱弁した埼玉県立越ヶ谷高校1年の福本皓埜(ひろや)さん(15)が最多得票で優勝した。

優勝した福本さんの発表(25日、さいたま市浦和区で)

 

 大会には33人が出場。三島由紀夫や宮沢賢治から、心理学の入門書まで幅広い書籍が取り上げられた。

 

 福本さんは、殺人犯と同姓同名の登場人物が次々に登場し、読んでいてどの人物を指しているのかが分からなくなってくるという作品の特徴を説明し、「何度も読み返しているうちに、(誰を指しているのか)理解できる瞬間が気持ち良い」などと魅力を語った。

 

 表彰式後、「心がひっくり返るくらいうれしい。大きな身ぶり手ぶりが功を奏した」と話した。

 

 福本さんは来年1月28日、東京都豊島区の東京国際大学池袋キャンパスで行われる決勝大会(読売新聞社主管、東京国際大学特別協力)に出場する。

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