高校生の活動も盛んになっているビブリオバトル。
年々参加校も増え、全国大会出場を目指し、全国各地で熱いバトルが行われています。
「全国高校ビブリオバトル」の熊本県大会(くまもと森都心プラザ図書館主催、活字文化推進会議共催、読売新聞社など後援)が8月11日、熊本市のくまもと森都心プラザで開かれました。県立大津高2年の小林愛果さんが優勝し、決勝大会の出場権を獲得しました。 校舎に閉じ込められた8人の高校
第9回全国高等学校ビブリオバトルの地方大会のトップを切って、神奈川県大会(神奈川県高等学校文化連盟主催、読売新聞社後援)が7月23日、横浜市中区の神奈川近代文学館で行われました。3年ぶりにリアルで行われた大会には11校19人の高校生バトラーが「読んでほしい1冊」を紹介しあい、県立横須賀高2年の永
第9回全国高等学校ビブリオバトル大会のキービジュアルを人気デザイナーのわみずさんが手がけることが決まりました。 わみずさんは1992年生まれ。京都精華大学マンガ学部卒業。さりげない情景を題材に、情感豊かなタッチで、世代を超えて人気を集めています。 出版関係では「崖っぷち町役場」(祥伝社)「いらっ
長崎のNBCラジオ「ラジオDEビブリオバトル」で、今年1月に開催された第8回全国高校ビブリオバトル決勝大会に出場した九州・沖縄の高校生のプレゼンを放送します。長崎、佐賀以外の地域では、radikoプレミアムに登録すると聴取可能。 放送日程は次の通り。 ※佐賀県立鹿島高等学校村口明寿華さん⇒5月1
岡崎琢磨さんの人気シリーズ最新作「珈琲店タレーランの事件簿7〰悲しみの底に角砂糖を沈めて」(宝島社) に、全国高校ビブリオバトル決勝大会を舞台に繰り広げられるミステリーが収められています。タイトルは「ビブリオバトルの波乱」。大会当日、満員の聴衆が見守る中、決勝戦で起きた不思議な出来事。
2年ぶりの決勝大会の舞台は早稲田大学・井深大ホール。地方予選を勝ち抜いた各県代表が熱い書評合戦を繰り広げました。接戦の末、決勝に進んだのは……グランドチャンプ本の行方は……司会はカモシダせぶんさん、田ケ原恵美さん(いずれも松竹芸能)。下のyoutube(右サイド一覧へ戻る)をクリックしてください。
「第8回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」で、決勝に進んだ浅野高校2年の坂本優樹さんは、データを基に世界を正しく見ることの重要性を説いたベストセラー「ファクトフルネス」(ハンス・ロスリングほか著、日経BP社)を紹介しました。 多くの人が思い込みから世界を実際より悲観的に見がちだと指摘
「第8回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」で、決勝戦に進んだ名古屋市立菊里高校2年の桑原結子さんが紹介したのは、価値観が異なる少女2人の友情の行方を描く「ままならないから私とあなた」(朝井リョウ著、文芸春秋)。 桑原さんは「知的な浮遊感、高揚感を味わうことができます。また、わか
「第8回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」で、決勝に進んだ県立浦和北高校1年の増田ふくさんが紹介したのは、台湾出身の芥川賞作家・李琴峰さんの小説「星月夜」(集英社)。台湾出身の日本語教師の女性、新疆ウイグル自治区からやってきた女子留学生が東京で出会い、少しずつ距離を縮めていく物語。増田さんは「大き
東京都新宿区の早稲田大学で1月23日に開催された「第8回全国高等学校ビブリオバトル決勝大会」(活字文化推進会議主催、早稲田大学総長室社会連携課共催、読売新聞社主管、日本書籍出版協会など協力)で、県立坂井高校2年の髙橋綾大(りょうた)さんが準優勝に輝きました。 高橋さんが取り上げ
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日