大学との共催で行う公開講座です。作家や評論家などの講演のほか、開催大学の教師との対談もあります。
「新!読書生活」出演者のおすすめ本一覧 ~児玉清さん推薦~ 「どんでん返しのどんでん返し。きらめく悪人の魅力を味わって下さい」(ウォッチメイカー) 「法廷劇の最高傑作」(依頼人) 書名 著者 出版社 価格
基調講演/井沢元彦さん文士劇、今も続く盛岡井沢さんによるイントロダクションこの「新!読書生活」が東京以外で開催されるのは初めてということなので、高橋さんと盛岡のかかわりについて少し説明します。高橋さんは、日本でも指折りの物語作家です。普通成功すると、東京に住む作家が多いのですが、高橋さんは、大学時代
井沢元彦さん推薦 書名 著者 出版社 価格(税込) ある異常体験者の偏見 山本七平 文藝春秋 540円 国盗り物語1斎藤道三前編 司馬遼太郎 新潮社 740円 親日派のための弁明 金完燮 扶桑社 840円 日本人のための宗
基調講演「小説はインタラクティブ」私が小説を書き始めたのは43歳の時。書いた後から、「小説とは何か」を考えるようになった。今日はその過程をお話ししたい。もともと小説にあこがれていたわけではない。小学校高学年から歌舞伎が好きになり、中学では歌舞伎を見るために1人で東京へ行くほどだった。歌舞伎研究で知ら
翻訳文学『面白いじゃん』ー村上訳で新たな発見あふれる無限の発想空白の10年【金原】角田さんの推薦本はすべてアメリカ文学ですが、お好きなのですか。【角田】いや、あまり好きではなかったというか……。実は中学2年生くらいから10年間ほど日本の小説ばかり読んでいて、翻訳小説を読ま
金原瑞人さん推薦 書名 著者 出版社 価格(税込) 穴 ルイス・サッカー/著幸田敦子/訳 光文社 620円 女帝わが名は則天武后 山颯(シャン・サ)/著吉田良子/訳 早川書房 1,890円 猫とともに去りぬ ロダーリ/著関口英子/訳
対談「文芸漫談—笑うブンガク再入門」言葉で感情に訴え/奥泉さんお金使わず心つかむ/いとうさん【奥泉】今日は「文学力」という概念について考えてみたい。【いとう】老人力とか鈍感力のようなもの?【奥泉】少し似ている。文学は人を外から動かす力だ。小説を読んで感動したり…&helli
五感が読解力を生む〜市川さんによるイントロダクションまず僕の「取り扱い説明書」を話しておきます。大勢の人の前で話したり、逃げ出すことができない状況に置かれると、パニックになってしまって苦手なんです。映画化された作品の舞台あいさつでもひざがガクガクになってしまう。だから、電車にも乗らないし、理髪店もい
市川拓司さん推薦 書名 著者 出版社 価格(税込) 銀河ヒッチハイク・ガイド ダグラス・アダムス 光文社 683円 夜中に犬に起こった奇妙な事件 マーク・ハッドン 早川書房 1,365円 観光 ラッタウット・ラープチャルーンサップ 早
読んで磨く表現力〜石田さんによるイントロダクション面白さ追求の妙味巡り合う一生の宝全国大学生活協同組合連合会が大学生を対象に行ったアンケートで、1日の読書時間がゼロの人が34・7%もいたそうです。こういうアンケートには少し見えが入るから、実際には大学生の半分くらいがそうなんじゃないかな。まあ、確かに
活字文化推進会議や日本新聞協会などでつくる「学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会」(事務局・学校図書館整備推進会議=日本児童図書出版協会内)は1月12日、学校図書館法公布70周年にあたる2023年を新たな契機に、学校図書館が自ら学び続ける市民の育成に大きく寄与することを願って、アピール文「私たちは学校図書館を応援しています」を発表しました。
アピール文では、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるために図書資料の充実、学校司書の待遇改善などを訴えています。賛同者には作家の浅田次郎氏、今村翔吾氏らが名を連ねています。アピール文と賛同者一覧は以下のとおりです。
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年記念事業運営委員会
学校図書館整備推進会議
全国学校図書館協議会
文字・活字文化推進機構
アピール
私たちは学校図書館を応援しています
学校図書館法公布70周年の2023年を迎え、私たちは、学校図書館が学校教育に欠かせない基礎的な設備として、教育課程に寄り添い、子どもたちの人間的な成長を支えていることをあらためて確認したいと思う。
子どもたちはいま、1人1台のタブレット端末を持ち、瞬時に多様な情報を収集できる社会に生きている。そのようなネット時代に求められる新しい力は情報活用能力であり、その土台となるのが読書力である。
学校図書館は、子どもが読書を楽しみ、主体的な「学びの方法」を身につけるための最良の場所であり、生きる力を育む知の空間である。「読書」「学習」「探究」という多機能を持つ学校図書館が、その使命を果たすには、いつでもそこにいて、図書資料と子どもをつなぎ、各教科等の授業を支援する学校司書の充分な配置が必須の条件となる。
2019年には読書バリアフリー法が制定され、学校図書館は、また一つ新たに意義深い課題を抱えることになった。この法律の具現化にあたっては、活字文化の振興や読書活動推進にかかわる既存の関連法や諸活動を、読書バリアフリー法の理念に照らして整備・振興していく必要がある。
社会全体の急激なデジタル化の中で、学校図書館は読書力や言語力、課題解決能力を育てる観点から子どもの成長段階に応じた図書資料、新聞資料、デジタル資料、バリアフリー資料を整備しなければならない。
私たちは学校図書館法公布70年を新たな契機に、これからの学校図書館が生涯にわたって、自ら学び続ける市民の育成に寄与することを期待し、心から応援するものである。
2023年1月12日
アピール賛同者一同
アピール賛同者一覧
浅田次郎 作家
あさのあつこ 作家
阿刀田高 作家
猪木武徳 大阪大学名誉教授
今村翔吾 作家
内館牧子 作家
内田伸子 お茶の水女子大学名誉教授
宇野和博 筑波大学附属視覚特別支援学校教諭
長田渚左 ノンフィクション作家
小野寺優 日本書籍出版協会理事長
片山善博 大正大学教授
川島隆太 東北大学教授
河村建夫 文字・活字文化推進機構会長
隈 研吾 建築家
酒井邦嘉 東京大学大学院教授
佐藤 学 東京大学名誉教授
鈴木みゆき 國學院大學教授
鈴木善久 伊藤忠記念財団理事長
銭谷眞美 新国立劇場運営財団理事長
俵万智 歌人
寺﨑昌男 東京大学名誉教授
中江有里 女優、作家
野口武悟 専修大学教授
坂東眞理子 昭和女子大学総長・理事長
肥田美代子 童話作家
堀川照代 放送大学客員教授
丸山昌宏 日本新聞協会会長
宮西達也 絵本作家
村山由佳 作家
柳田邦男 ノンフィクション作家
敬称略・50音順・2023年1月12日